ポート・ジャーニー・プロジェクト　ディレクターズミーティング 2024

ニディヤ・クスマヤ

ニディヤ・クスマヤ（インドネシア、バンドン）は、色彩と自然を深く探求するアーティスト。自然界の鮮やかな色彩に魅了された彼女は、色彩研究の旅を始め、植物、微生物、廃棄物や廃棄物から得られる鉱物から染料や顔料の秘密を解き明かした。自然への深い感謝の念を原動力に、ニディヤのアートは自然のパレットに見られる色の本質と多様性を捉えている。丁寧な職人技で、色彩の調和のとれた相互作用を称える作品を生み出している。 ニディヤの作品は、色が人間の感情や知覚、文化的表現にどのような影響を与えるかについても掘り下げている。彼女のアートは、喜び、悲しみ、希望、回復力といった物語を、色という言語を通して伝えるキャンバスとして機能する。ニディヤのビジョンの特筆すべき点は、自然界における色のライフサイクルの探求である。色彩の誕生から変容、そして最終的には土に還るまでのサイクルの各段階が、人間存在の段階を映し出しながら、世界に独特の輝きを添えていると彼女は信じている。

トゥイ・アン

現在ハノイで活動するビジュアルアーティスト。2019年にベトナム美術大学を卒業。2017年以来、トゥイ・アンは様々なパフォーマンス・アート・イベントや、インスタレーション、写真、アート制作へのコンセプチュアルなアプローチといった様々な媒体の探求を通して、実験的な芸術活動に頻繁に取り組んでいる。彼女の関心は、人間と自然のつながり、ステレオタイプ的に理解される視覚的モチーフ、ジェンダーの概念化に対する社会的偏見の影響などを中心に展開する。トゥフィ・アンは、しばしば生物、自身の身体、個人的なアーカイブをアートの素材として使用する。2021年、インディペンデント・アーティスト集団Te Rẹtを共同設立し、2024年にはÁ - An Experimental Art Spaceのキュレーターボードメンバーとなる。 主な個展に Silent Intimacy」（The Factory Contemporary Arts Centre、ホーチミン市、2019年）、「Chợt Mộng Tan」（Á Space、ハノイ、2022年）など。主な展覧会およびパフォーマンス・アート・フェスティバルは以下の通り： Swallow & Spit 1 & 2」（A+ WORKS of ART、クアラルンプール、2023年）、「Tái Nạm」（Mơ Art Space、ハノイ、2022年）、「Morning - Noon - Afternoon - Evening」（Á Space、ハノイ、2022年）、「Month of Art Practice」（Heritage Space、ハノイ、2018年）、「IN： ACT（Nhà Sàn Collective、ハノイ、2017年、2019年、2022年）、Mot Plus Performance Festival（MoT Plus、ホーチミン、2019年）、Wu Wei Performance（Coda Culture、シンガポール、2020年）、Open Studio I, II & III（Á Space、ハノイ、2018年）、Emerging Artists 6（Nhà Sàn Collective、ハノイ、2018年）。

イラム・グフラン

ニューデリーを拠点に活動するインディペンデント映像作家、アーティスト。映像、サウンド、テキストを駆使し、真実や現実の構築の本質に批判的に関わるため、物語創作に思索的な手法を用いる。 ジャミア・ミリア・イスラミア大学AJKマスコミュニケーション研究センターでマスコミュニケーションの修士号（2003年）、ウェストミンスター大学芸術研究教育センター（CREAM）で博士号（2023年）を取得。博士課程のプロジェクトは、ドキュメンタリー映画における未来への思索的なモードについての実践に基づく探究であった。2004年から11年まで、サライCSDSのメディア・ラボに所属し、インディペンデントな活動を行う傍ら、メディア・アートやリサーチ・プロジェクトに共同で取り組む。 IAWRTの国際女性映画祭では、「Soundphiles: a festival of listening」（2014-16）と「Artists' Film & Video」（2017）を共同キュレーションした。 アーツ・ネットワーク・アジア、プロ・ヘルヴェティア・スイス・アーツ・カウンシル、パブリック・サービス・ブロードキャスティング・トラスト、サンダルブ、ウェストヘブンズの支援を受けている。彼女の作品は、Arsenal 4 at Silent Green、Brakhage Centre、Cinema Akil、Experimenta India、Forum Expanded at Berlin Film Festival、International Film Festival of India、International Documentary and Short Film Festival of Kerala、Taiwan International Video Art Exhibitionなど、有名なアートや映画のプラットフォームで上映されている。 シヴ・ナダール・エミネンス・インスティテューション（デリー首都圏）の人文社会科学部アート・メディア・パフォーマンス学科で教鞭をとる。

ヤン・デルク・ディーケマ

CareX ディレクター / アーティストアーティストの顔を持つディーケマの主要テーマはソーシャルネットワーク、人間の行動やアーバニズム。主に研究、メディアアート、ライティングなどの仕事に従事する。2007年より、オランダ北部にあるいくつかの創造/アーティストコミュニティや文化拠点のマネージメントに携わる。アーティストの自主運営組織のHaViKで仕事をはじめ、2012年より暫定的な都市開発事業を担うCareXに加わる。この10年ほどは、フローニンゲンと様々な海外の芸術機関との間で芸術家を交流させる活動をはじめ、運営する。ポート・ジャーニー・ネットワークのメンバーの一人。

ジェームズ・A・イーノス

ジョージア大学芸術学科助教授、Studio Core代表ジョージア大学の芸術教授でStudio Coreの代表。都市化の中で公共文化が社会的および経済的変化にどのような影響を与えるか調査研究を行い、建築、行動主義、社会的実践の問題に取り組む。パデュー大学で理学博士号、ニュースクールオブアーキテクチャーで建築学位、カリフォルニア大学サンディエゴ校でMFAを取得。2013年のサンディエゴアートプライズの受賞者であり、ペリスコーププロジェクト、エンゲージメントの探求、ポート・ジャーニー・プロジェクト、ソーシャルロジスティクスなど、数々のパブリックアートプロジェクトのディレクターを務める。

栗栖良依

SLOW LABEL芸術監督。25年以上にわたり、異文化の人やコミュニティをつなげ、対話や協働のプロセスで社会変革を試みる市民参加型のアートプロジェクトを手がける。ヨコハマ・パラトリエンナーレ（2014-2020）総合ディレクターとして、第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」受賞。リオ〜東京2020パラリンピック開閉会式ステージアドバイザー、神山まるごと高専理事、TBS「ひるおび」木曜コメンテーターなど。Ginza Sony Park Project のメンバーで、新・Ginza Sony ParkにおいてDE&I視点でのアドバイザーを務める。