RESONANCE
小松陽子「復興ピアノ」による演奏会
18:00開場/18:30開演
未就学児:無料
当日券 一般:4,500円/中学生以下:2,500円
クラビアハウス
「復興ピアノ」と呼ばれているピアノがあります。12年前、宮城県七ヶ浜町で被災。津波に流され、中に大量の砂が 入って再生不能と考えられていたピアノです。そのピアノは100件以上の修理工場に修理を断られた末、横浜在住の調律師・松木一高氏の手により約1年かけて修復され、修復後は全国各地を巡回。その美しい音色と共に震災の記憶を伝え続けています。
今回、象の鼻テラスでは、音の「余韻」や「間」の美しさを表現するピアニスト・小松陽子の演奏による復興ピアノのコンサート“RESONANCE”を開催します。
RESONANCEとは、音が特定の周波数で共振し合うことを意味する言葉。福島県出身でもある自身の記憶や想いと、復興ピアノから奏でられる一音一音が共振し、日々の中にある憂いや喜び、そしてこの世に存在するあらゆるものたちを昇華しながら、その先にある希望の光を照らします。
今、この時代に存在していること
この身体という命、この魂をとおして
世界を感じていること
憂いも、喜びも
みな、様々な感情を心に抱きしめながら
日々を生きていること
あなたの本当の姿は、あなたしか知り得なくて
あなたの心を大切に出来るのは
たった一人の、あなたしかいないこと
きっとすべては、心が知っている
移りゆく日々の世界と、深く広がる内なる世界
その間に存在する透明な気配となれたら…
音が、そのゆらぎが、あらゆる存在と響き合い
光の射す水辺へと繋がってゆくことを願って
Yoko Komatsu 小松 陽子
福島県生まれ ピアニスト/作曲家
幼少よりピアノに触れ、ある日、とある演奏家によるショパンに出会い、その日を境にピアノの道を志す。武蔵野音楽大学、大学院にてクラシックピアノを研鑽したのち、余韻や間の美しさにより惹かれていることに気づき、空気 のふるえ、そのゆらぎを大切に紡いでいくスタイルで表現するようになる。自然の姿、その声のような、そんな音楽となれたら…
2016年より運営しているpiano atelier Flussを中心に活動し、これまでに、”neumond” “cosui”の2枚のソロアルバムや、シングル、EPとリリースし、近年はDaigo Hanadaとのコラボレーションとして “Sayuru” を発表、また、作曲活動でも多くの楽曲を提供している。2020年より、太田美穂(vo)、根本理恵(vn)とともに “adagio” としても活動し、バックボーンであるクラシック音楽を軸に演奏を重ねている。