象の鼻テラス ZOU-NO-HANA TERRACE

ノールックみゅーじあむ

見えないからこそ ひろがる世界

開催日時
2025年10月3日(金)- 7日(火)
10:00-18:00
会場
象の鼻テラス
料金
入場無料
主催
ひよこの会
協力
KYON.J、葵雋卿、NPO法人 Curascopium、一般社団法人 ビーラインドプロジェクト、株式会社QDレーザ
助成
横浜市地域文化サポート事業、ヨコハマアートサイト2025
お問い合わせ
hiyokonokai.kanagawa@gmail.com

 

「ノールックみゅーじあむ」は、視覚障がいを持つ方々がアートを通じて自己表現を行ない、社会とのつながりを実感できる貴重な場となっています。 前回の展示に訪れた視覚障がい者の方からは、「自分の世界が社会と交差する瞬間を感じた」との声も寄せられました。

既成の表現方法にとらわれないアート作品や、視覚に頼らない体験型ワークショップは障がいの有無に関係なく、誰もが参加できるインクルーシブな空間を創出しています。こうした取り組みは、視覚障がい者が直面する「読み書き」「移動」「社会参加」といった三大不自由に対する理解を深め、社会課題の解決に向けた一歩となっています。

この展示は、アートの力で「見えない世界」を可視化し、誰もが共感し、つながり合える社会の可能性を提示しています。

 

 

ようこそ 視覚障がい児が描くインビジブルアートの世界へ

〜『描き方』の概念のない子どもたちが生み出すアート展示会〜

展示-EXHIBITION

“DRUM&ROLL“ 視覚障がい児が筆ではない道具(マラカスやピコピコハンマーなど)で描いた作品の展示制作風景の映像作品展示

※鑑賞時のサポートとして網膜投影支援機器もご利用いただけます
網膜投影支援機器:カメラで捉えたピントがあった映像を安全なレーザで直接網膜に投影することで、視野の広い範囲に明るくはっきりとした映像を届けることができます
・使用される方の網膜の状態によって、見え方には個人差があります
・医療機器ではありません。特定の疾患の治療や補助、視力補正を意図するものではありません

 

イベント・体験- Event&WORKSHOP

「ノールック」は英語の nolook(見ない)に由来します。
見ることを手放すことで、感覚を研ぎ澄ますワークショップを同時開催します。

 

ノールック書道を体験してみよう

目隠しをして書道を行なうユニークなアート体験「ノールック書道」
視覚に頼らず、感覚や心の中のイメージを頼りに自由に表現してみよう
参加費:無料(ご予約はこちらから
10月4日(土)11:00回/13:00回/14:15回/15:30回


協力ゲーム「グラマ」で遊んでみよう

視覚の状態に関係なく楽しめる協力型ボードゲーム「グラマ」で遊んでみよう!
たくさんのトレードを成功させて、仲間たちと勝利を掴み取れ!
参加費:無料
(予約不要、お席が空いていればご自由にご参加いただけます)
10月4日(土)、5日(日)11:00-16:00


光を囲んで語る〜視覚をこえて楽しむ写真と対話

視覚以外を使って写真を鑑賞しよう。
凹凸で表された写真を囲み、人と人とが言葉で世界を分かち合う写真対話の場を作ろう。
参加費:無料(ご予約はこちらから
10月5日(日)11:00から


触ってわかる!天文ワークショップ

目に見える情報に頼らず、触覚・聴覚を使うことで惑星それぞれの特徴(大きさ・重さ・表面の情報など)を「感じて理解」してみよう!
参加費:無料(ご予約はこちらから
10月5日(日)14:00から

 

 

協力

ノールック書道 プロデューサー
葵雋卿 (Aoi Shunkei)

1978年 東京都出身。幼少より習字をはじめ大東文化大学入学。書道部に所属。以後本格的に書に取り組み、在学中より杉山聴雨に師事する。 東日本大震災直後、突き動かされるように日本有数の硯の生産地であり、被害の著しい石巻の雄勝硯や日本酒蔵元の「あたごのまつ」への支援を兼ねた個展を行なう。震災のみならず、生まれてきたわが子が全盲であることもあり、視覚障害者のスポーツ普及などに対しても、書道を通じた支援を行なっている。
ニッカウィスキー「竹鶴」の創始者、竹鶴政孝氏の生家、広島の竹鶴酒造の日本酒「竹鶴」 のラベルを揮毫。 渋谷東急セルリアンタワーにて行われた能と日本酒のイベント「饗宴」の題字を揮毫。 2014年公開映画「蜩ノ記」において映画内の重要な小道具となる書道作品の提供、並びに俳優岡田准一の手元出演及び実技指導を行う。

 

光を囲んで語る~視覚をこえて楽しむ写真と対話
KYON.J

2015年、映画「LIFE!」に心打たれ、インドア派から「人生にもっと冒険を」へ心境一変。 東京で働きながら、有休が取れれば未知なる世界へ旅立つようになり、そして道中に出会っ た光り輝く大地の美しさと壮大な自然に魅了され、その感動を人に伝えたいと風景写真を撮り始める。以来「Exploring the World」をテーマに、世界を旅しながら大自然の光が織りなす美しい一瞬を追いかけ続けている。

個展・全国巡回展「Amazing Moments」「GRACE OF LIGHT」「SHADOW DANCE」をソ ニーイメージングギャラリー等で、「世界を旅する大自然の光」を六本木アカデミーヒルズ にて開催。写真集に「GRACEOFLIGHT」(日経ナショナルジオグラフィック社)がある。 目の見えない子どもたちに光を届ける寄付プロジェクト「Save the Sight, Share the Light」 に取り組んでいる。

 

天文ワークショップ
NPO法人 Curascopium

2022年、カリフォリニア大学バークレー校にて宇宙物理学専攻、障害者学副専攻の田中優作二より創設。学年、専攻、国籍を跨いだ世界各地のメンバーで活動中。 視覚障がい者と晴眼者が共に楽しめる音だけのプラネタリウムや、視覚障がい者向けの宇 宙教育事業を行い、誰もが感動を共有できる文化活動を展開している。日本の天文台とのコラボレーション視覚障がいを持つ方々と晴眼者が共に感動できるプラネタリウムを制作中。アドバイザーとして落合陽一氏を迎え、前例のないプラネタリウムに挑戦中。

 

グラマ
一般社団法人ビーラインドプロジェクト

視覚の状態を問わずに楽しさを共有できる瞬間を増やしていくために、見ても見なくても見えなくても楽しめるモノの開発を中心に、開発・販売事業、イベント事業、研修事業を行なっている。
2022年3月に開発したボードゲーム「グラマ」は、これまでに2000人以上の方々が体験。2024年には一般向けの販売も開始されている。

 

網膜投影機
株式会社QDレーザ

安全性の高いレーザーを直接網膜に投影することで、 ロービジョン者が視力やピント調整能力に左右されずに映像を見ることができる製品等の企画開発を行なう。網膜投影機「RETISSAシリーズ」は公共の施設(美術館や動物園、図書館など) や学校での導入実績も多数あり。

 

関連企画

アートサイトラウンジ vol.46
さわってみる~視覚障害とアート、これからの関係

視覚障害や触覚にまつわるアートが体験できる取り組みを紹介するギャラリーツアー、トークを行ないます

開催日時:10月3日(金) 16:00-17:30
主催:ヨコハマアートサイト事務局(STスポット横浜、横浜市にぎわいスポーツ文化局)
参加費:無料(ご予約はこちらから
出演者(敬称略、順不同):
今泉梨香(「ひよこの会」代表)
大原万季(神奈川県立近代美術館 学芸員)
佐藤玲子(川崎市岡本太郎美術館)
KYON.J (写真家)

※進行:小川智紀(ヨコハマアートサイト事務局)

 

助成

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